花の楽園 至仏山
2015.07.09 髙木 律子

花の楽園 至仏山

花の楽園 至仏山

尾瀬の西端に位置する至仏山。
標高2,228mと背丈は高くないものの、蛇紋岩(じゃもんがん)という特殊な地質のため、山頂付近に高山植物帯が広がっています。
今回は2015年7月3日(金)の様子をお知らせします。

尾瀬ヶ原の“山の鼻”から登る道は、勾配がやや急。その分ぐんぐんと高度を稼げます。
この日は雲が多いながらも、振り向くと尾瀬ヶ原を箱庭のように見おろすことができました。
尾瀬のもう一つの名峰・燧ケ岳も望めました。

山頂近くの高天原(たかまがはら)では、今たくさんの高山植物が見頃。
雪解け直後のこの時期ならではの植物たちが、最盛期を迎えようとしていました。

エーデルワイスの仲間・ホソバヒナウスユキソウ(左)、バラの香りがかぐわしいタカネイバラ(右)。

珍しいオゼソウ(左)、高山帯ではお馴染みのハクサンイチゲ(右)。

ピンクが上品なハクサンシャクナゲ(左)、黄色いスミレのジョウエツキバナノコマノツメ(右)。

高天原から山頂までは、ゆっくり歩いて30分ほどで到着できます。
立派な標識が立っています。
山頂から鳩待峠へのコースは、一部で段差が大きい箇所もありますので慎重に。

他に今回見ることができた花は、ベニサラサドウダン、ムラサキタカネアオヤギソウ、タカネシオガマ、ユキワリソウ、ジョウシュウアズマギク、シナノキンバイ、イワハタザオなど。

8月中くらいまでは入れ替わり立ち代りで、たくさんの高山植物を見ることができます。

至仏山に登ったら、可憐な花々をぜひ楽しんでいただきたいです。

【至仏山メモ】

●例年ゴールデンウィーク後から6月30日までは、植生保護のため入山禁止になっています。

●登山道は一部で段差が大きかったり、すれ違いがしづらかったりします。

至仏山を形成している蛇紋岩は、雨の日は特に大変滑りやすくなりますので慎重に進みましょう。

●山の鼻から至仏山山頂へは登りのみの一方通行になっています。下山はできませんのでお気を付けください。

レポーター紹介
髙木 律子
髙木 律子

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド
白馬山案内人組合所属、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。

北アルプスや尾瀬を中心に活動。登山の魅力や楽しさを伝えられるようなガイディングを心がけています。

http://blog.livedoor.jp/rituko_takagi/
0261-72-7132(白馬山案内人組合)