凛とした佇まい 燕岳
2016.10.21 髙木 律子

凛とした佇まい 燕岳

凛とした佇まい 燕岳

登山ガイド 髙木律子

何度登っても、何度見ても、美しい山だと心から思います。
「北アルプスの女王」と呼ばれる、燕岳(標高2,763m)。
今回は2016年10月13日(木)~14日(金)に登ってきた様子をお知らせします。


辿ったのは中房温泉登山口(標高1,450m)から入山して、合戦尾根を往復するコース。
登山道はおおむね急登ながらも良く手入れされていて、歩きやすいです。
色づく紅葉や白っぽい岩肌を愛でながら徐々に標高をあげてゆきます。
空気はカラリと冷えていて、あまり汗をかかない陽気でした。


途中の合戦小屋さんでは、名物のスイカは時期的に終了しています。
その代わりに温かいおしるこ(600円)が食べられました。
秋らしいカボチャ餡とあずきが良く合い、甘さ控えめでおススメです♪


そして稜線の燕山荘さん(標高約2,712m)に到着すれば、すぐ目の前には燕岳。
凛とした佇まい。花崗岩の白い山肌、ハイマツの緑。
その全てが美しく調和していて、ずっとここから眺めていたいと思ってしまいます。


燕山荘さんから燕岳山頂への登りは、片道30~40分ほどです。
別世界を歩いているような、そんな気分にさせてくれる雰囲気があります。
山頂は10人程度がやっと立てるくらい。写真撮影などの際は、場所を譲り合いましょう。


この日は十三夜といって、9月の十五夜とあわせてお月見を楽しむ晩でした。
とは言っても、屋外はと~っても寒い!氷点下です。あまり長居せずに小屋に戻りました。
この時期に山で夜空を見る際は、ニット帽と手袋を付け、持っているウェアを全て着こむくらいがちょうど良いと思います。


翌朝は燕山荘さんから、槍ヶ岳~裏銀座の山並みを一望です。
午前中は槍ヶ岳方面が順光になるので、比較的くっきりと山々が見渡せます。
名残りを惜しみつつ下山の途につきました。


いま燕岳のふもとの安曇野では、蕎麦畑が収穫時期を迎えています。
下山後は新蕎麦を食べて、土地の旬を満喫してはいかがでしょうか♪


(※蕎麦畑は8月ころの写真です。ざる蕎麦はイメージです)


【燕岳メモ】
●入山する前には、必ず登山計画書(登山届)を提出しましょう。
中房温泉登山口には計画書の投函箱と用紙が備えてあります。

●10月上旬の台風18号の影響で、合戦尾根にはいくつか倒木の痕跡がありましたが、すっかり整備済みでした。通行に差し支えはありません。
(燕山荘スタッフさんの作業の迅速さには頭が下がります。ありがとうございます)

●2016年の燕山荘さんのグリーンシーズンの営業は、11月23日までです。
今後は降雪の可能性がありますので、状況によってアイゼンを携行すると良いでしょう。
山域の最新情報を確認してからお出かけください。

●今後マイカーで中房温泉登山口に行く方々は、道路の凍結にご注意ください。
念のためスタッドレスタイヤの装着や、チェーンを携行すると良いでしょう。

●大天荘さん、大天荘ヒュッテさんは、ともに2016シーズンの営業を終えています。

レポーター紹介
髙木 律子
髙木 律子

日本山岳ガイド協会認定登山ガイド
白馬山案内人組合所属、日本山岳ガイド協会認定登山ガイド。

北アルプスや尾瀬を中心に活動。登山の魅力や楽しさを伝えられるようなガイディングを心がけています。

http://blog.livedoor.jp/rituko_takagi/
0261-72-7132(白馬山案内人組合)