ISBN978-4-909355-45-4 C0072
『Back to the Wild 』森を失ったオランウータン
¥1,980(税込)
巨大なパームオイル産業の陰に生きるオランウータンの孤児たちがトラウマを乗り越え、木登りを学び、森で生きる力を取り戻していく。自然と文明の境界に生きる野生動物の再起を追ったドキュメンタリー写真集。
本書に寄せて アウトドアマン(株式会社エイアンドエフ会長)赤津孝夫
ある朝、檻舎に向かうとオランウータンの孤児がタオルをかぶっていました。いつからそうしていたのでしょうか。頭からつま先までタオルにくるまり、じっと壁を見つめています。さびしい、かなしい、お母さんに会いたい。言葉を話さなくても、孤児の言いたいことがわかるようでした。巨大なパームオイル産業の陰に生きるオランウータンの孤児たちがトラウマを乗り越え、木登りを学び、森で生きる力を取り戻していく。自然と文明の境界に生きる野生動物の再起を追ったドキュメンタリー写真集。本書の売り上げから、印税として著者に支払われる全額と本の売上金の一部をセピロク・オランウータン・リハビリテーションセンターに寄付します。
柏倉陽介 (かしわくら・ようすけ)
地球上から東京都と同じ面積の森林が、1週間ごとに開発され消え続けてているといいます。森林に住むオラウータンが絶滅危惧種になった原因は、農地開拓、違法伐採、密漁、地球温暖化による生息環境の変化などで全て原因は人によるものです。(中略)絶滅危惧種になっているオラウータンの命運は、そのまま人類の未来に繋がるシンボルといえます。持続可能な生活を築いていく上で、オラウータンを見守る活動に協力することは一人一人のライフスタイルを考え直すきっかけになります。