タイヤシステムの問題と解決策
現在のタイヤシステムにおける問題点は、チューブ又はチューブレスのどちらの場合においてもタイヤ内部の空気圧がエアスプリングの様に作用する事です。タイヤの圧縮や反発力を減衰するダンパー機能は無く、ホイールが跳ねたり様々な障害物からタイヤを通じ操作に影響を与えます。
CushCore®(特許出願中)はタイヤの内側に装着する為に設計されたフォームインサートです。 CushCoreインサートをリムにはめ込み、タイヤの内側を空気とフォームで半分に分けます、トレッド真下の空気とリム側のフォームはそれぞれスプリングとダンパーとして機能し、より快適なライディングを提供いたします。言い換えれば、Inner-Tire Suspension System®です。
CushCoreの主な効果と特徴
- 優れたショックアブソーバー機能により振動と衝撃を吸収。
- フォームがタイヤの捻じれを抑え、優れたコーナリング性能を発揮します。
- 転がり抵抗の低減。
- リム打ちによるパンクリスクの低減とリムの保護。
- ビードロック機能により低い空気圧でも安心して使用できます。
- Run Flat機能。
- 厳しい状況でも軽量リム・タイヤを使用できる。
- 妥協のないタイヤ選択が可能。
CushCoreはタイヤの内側に装着する為設計されたフォームインサートです。 タイヤ内側の容積を半分に分け、トレッドの下に空気を、リム側にCushCoreを装着します。 CushCoreは衝撃吸収・振動の低減タイヤに横方向安定性を与えます。これらの特性はよりコントロールし易く、快適でハイスピードなライディングを提供します。 このシステムはチューブレディー、またはチューブレスリムでの使用を前提に設計されております。 CushCoreははチューブレスタイヤシーラントに対応しており、好みのシーラントをご使用いただけます。 専用設計されたチューブレスエアバルブがKITに付属されております。このエアバルブはインサートフォームに影響を受けず空気圧の調整が行えます。
Inner-Tire Suspension
タイヤはサスペンションの様に機能する事が理想です。スプリングとダンパーの両方の機能を備え、サスペンションシステムの様にスプリングが荷重を支え、ダンパーがエネルギーを分散させる事が理想です。 CushCoreはこの技術をタイヤに初めて提供いたします。 トレッド下の空気とホイールのリムに取り付けられたCushCoreフォームインサートにより、タイヤ内部の容積を半分に分ける為のEngineered Foam Insertです。 このシステムはスプリングとダンパーとして機能します。言い換えれば Inner-Tire Suspension System となります。
※アメリカ国内外での特許出願中。
空気圧式タイヤの問題点
空気圧式タイヤは約130年前に発明され、当時は大きな進歩となった事で知られております。一方、マウンテンバイクの技術はフルサスペンション・ディスクブレーキ・カーボンファイバーなど、短期間で様々な進歩を遂げておりますがタイヤに関しては、当時と同じ空気圧式のタイヤを使用しております。
問題は空気圧がエアスプリングの様に作用する事です。空気圧式タイヤは圧縮や反発力を減衰するダンパー機能は無く、ホイールが跳ねたり様々な障害物からタイヤを通じ操作に影響を与えます。これは、転がり抵抗を増加させ自転車のコントロールを困難にします。
FOAM TECHNOLOGY OVERVIEW
フォームの製造において、軽量かつ高い耐久性を組み合わせる事は非常に困難です。 ほとんどの衝撃吸収低密度発泡体は、素材が衝撃を吸収することにより素材が変形し一回の衝撃で使用できなくなります。 これがEPSヘルメットフォームの仕組みです。 その為、ヘルメットメーカーは1回衝撃を受けたヘルメットは使用せず、新しいヘルメットを購入する事を推奨しております。
CushCoreのフォームは最先端の素材から作られており、他のフォームには無い特性を持たせてあります。 それは、低密度で優れた耐衝撃性が有り、素材は防水性でチューブレスシーラントに対応しております。 適切なリバウンドフィーリングに合わせて素材を調整しており、反復衝撃をダメージ無しに耐えるCushCoreの耐久性を一般的なフォームで再現する場合、フォームの重量は約2倍の重さとなります。
全てのCushCoreインサートは巨大なアルミ製モールドから生産され、特許出願中である独自の形状を作り出す為に必要となります。 この形状はリムフランジを超えて広がり、タイヤをリムに固定し様々な角度の衝撃からタイヤやリムを保護します。 CushCoreの特殊な形状はタイヤのサイドウォールに剛性を与え、コーナリングでの安定性と落ち着いたライドフィールを与えます。
レースで目にする他の製品とは素材に違いがみられます。 Flat Tire DefenderはCushCoreよりも約50グラム重く、タイヤに組み込まれるフォームのボリュームははるかに少ないです。 Hack Norrisは Open Cell Formで作られております。 この発砲素材はタイヤシーラントを吸収し、エネルギー吸収能力はCushCoreに対してほんのわずかでしかありません。
CushCoreのフォームは3年間の開発期間を要し、様々な素材をテストし製品化しました。生産には他の製品と比較すると高価で困難ですが、他社製品には無いクオリティーと性能を発揮します。 このパフォーマンスと耐久性には購入する価値があります。
CushCoreのインサートフォームは品質基準を厳しく管理しカナダで生産されます。
A SUSPENSION SYSTEM
サスペンションシステムは、タイヤ・空気圧・スプリング・ダンパーなどの要素で構成されます。
ここでは、スプリングとダンパー(Chassis Suspension) と タイヤと空気圧(Tire Suspension)の違いについて説明いたします。
SHASSIS SUSPENSION
マウンテンバイクのサスペンションと言うと、先ず思い浮かぶのがサスペンションフォークとリアショックでしょう。これらはシャシーサスペンションとなり、ホイールの動きに対しメインフレームとライダーは影響を受けないように設計されます。メインフレームはフォークやアームなどで吊り下げられる形となり、車輪は路面の凹凸に対応し上下するがメインフレームとライダーはその動きに影響されず水平を保たれます。
サスペンションの動きを効率よく迅速に機能させるには、車輪・ブレーキ・ロアーフォーク等(サスペンションでサポートされない物)の重量が影響します。これらのコンポーネントは“ばね下重量”として呼ばれ、サスペンションの反応を遅らせる為、ばね下重量の軽量化が課題となります。
TIRE SUSPENSION
Tire Suspensionは小さなギャップは吸収し大きな衝撃を緩和します。タイヤサスペンションのばね下重量は実質ゼロとなります、その為 路面の凹凸に効率よく迅速に対応する事が可能です。 これはトレールにおいて非常に効率的で、シャシーサスペンションが機能しない障害物をタイヤサスペンションがカバーする形となります。
CUSHCORE TIRE SUSPENSION + CHASSIS SUSPENSION
理想的なサスペンションシステムは、効率の良いシャシーサスペンションとCushCore インナータイヤサスペンションを組み合わせたものなるでしょう。強化されたタイヤサスペンションによりシャシーサスペンションの苦手な部分を補います。フォークとショックは安定性が向上した事で、大きな衝撃や連続するうねりをよりスムーズに乗り越えます。CushCoreはサスペンションフォークとショックが処理しきれない部分に対応します。
ショックアブソーバーシステムと振動吸収
CushCoreはタイヤのケーシング形状が極端に変形する事を抑えます(極端へ変形を抑えます)。 これにより、ライダーに伝わる衝撃や振動が軽減され、リム打ちや大きな衝撃にも耐えられる効果が得られます。
通常のチューブレスタイヤと比較して、 CushCoreを装着した場合 最大で下記(3つの)の効果が得ることができます。
1.垂直に加わる衝撃を約50%低減。
2.横方向の振動を約77%低減。
3.縦方向の振動を約58%低減。
優れたコーナリング性能
CushCoreはタイヤのサイドウォールに対し内側から一定の圧力を外向きに加え、タイヤに横方向の安定性を与えます。これにより、タイヤの空気圧が10psi以下であってもコーナーでタイヤが過度によれる事を防ぎます。
CushCoreはライダーがグリップと安定性を得るためにタイヤを交換するのではなく、空気圧を調整する事で可能にします。積極的なライディングの為には安定感のあるケーシングのタイヤが必要ですが、重く硬いタイヤを使用する必要はもうありません。
CushCoreが転がり抵抗を減らす3つの要因
1. CushCoreのサスペンション効果により、荒れた路面においても前方への推進力を維持するのに効果的です。
2. ライダーはCushCoreを使用する事でしなやかなケーシングと粘りを得る事が出来ます。タイヤは横方向の 安定性と衝撃に対する保護を失うことは有りません。
3. CushCoreを装着したタイヤはより低い空気圧で走行する事が可能です。これは砂地や柔らかい土などのコンディションで威力を発揮します。
検査機関による結果
自転車用タイヤの転がり抵抗試験において世界的リーダーであるフィンランドのWheel Energy社において、CushCore装着のホイールと通常のチューブレスホイールで模擬オフロード地形を用いての比較試験を行い、CushCore装着ホイールが25psiで約3.2%の転がり抵抗を低減させる事を確認しました。
標準チューブレスタイヤ:37.1 watts
CushCore装着タイヤ:35.9 watts
Energy savings:1.2watts (3.2%)
リム打ち・リムの保護において最高レベルの性能
CushCoreは激しい衝撃が加わった際もタイヤがリムに到達する事を防ぎます。これにより車輪を損傷させる危険性が大幅に低減され、リム打ちパンク・タイヤビードの外れ・ケーシングの損傷を防ぎます。
ビード外れの防止
チューブレスタイヤが過度にたわむとタイヤビードとリムの間に隙間が生じる事にでエア漏れが発生します。これは“burping”と呼ばれ、きついコーナーや大きな衝撃が加わることで発生し、タイヤの空気圧が低いと起こりやすい現象です。通常のチューブレスタイヤではタイヤビードは空気圧でのみ保持される為にバーピングが発生します。
CushCoreはフォームがタイヤビードを押さえつける為、ビードロックとしての機能が備わっております。その為CushCoreを使用したホイールはバーピングが発生しません。
CushCore無しの衝撃試験テストピース(左)とCushCore使用の衝撃試験テストピース(右)
Run Flat 機能
パンクに対してあらゆる対策を施したとしても、完全にパンクの可能性を無くす事はできません。 もし、パンクしてしまった場合でもCushCoreの優れたタイヤ保持能力、リムプロテクション、ビードロックなどの機能がフィニッシュラインまでのライディングをサポートします。CushCoreのランフラット機能がレース中のトラブルでもタイムロスを防ぐのに役立ちます。
CushCoreにより、さらに軽いリム・タイヤが使用できます。
通常のタイヤは空気圧により形状を維持しておりますが、CushCoreを使用することによりタイヤのケーシング剛性の向上、変形の抑制効果が有り、タイヤ剛性やホイールの強度を得る為に重く硬いタイヤや幅広リムは必要有りません。
CushCoreを使用することにより軽いタイヤを選ぶことが出来ます。一般的に軽いタイヤは強度が弱くケーシングが切れたりタイヤのトラブルが懸念されますがそのようなトラブルは大幅に軽減されます。
更に、CushCoreによりタイヤサイドが強化される為、タイヤのロールを抑えるための幅広リムも不要です。丈夫なリムを使用している場合もCushCpreによる衝撃保護が機能し、リムの損傷を更に低減します。
タイヤ性能の低下
CushCoreはタイヤ選びに妥協すること無く軽量タイヤとヘビーデューティータイヤの利点を与える事が出来ます。 CushCoreにより駆動力・安定性・低い転がり抵抗・優れた衝撃吸収性能を提供し、快適なライディングを提供します。
最先端のマウンテンバイクタイヤを使用しても、転がりの良い軽量タイヤかアグレッシブに走る為のヘビーデューティーなタイヤのどちらかを選択し、低圧(トラクション)か高圧(安定性)のどちらかに空気圧を調整しなければなりません。多くのマウンテンバイカーはこれらの特性を良く理解し状況に合わせてセットアップしているのが現状です。
最近ではこれらの問題を解決する為、2つの技術要素が取り入れられております。
1:ワイドリム
幅広のリムはビードシートを広げタイヤサイドの安定性を高めますが、タイヤのケーシング剛性や空気圧により左右される為、タイヤの選択により性能に大きく差が出てしまいます。
2:ヘビーデューティータイヤ
タイヤのケーシング剛性が高いヘビーデューティータイヤはタイヤサイドの剛性を高めますが、重量は重くなりしなやかさが失われ細かな凹凸に対応出来ず結果として転がり抵抗が増加します。
多くのプロチームで採用
CushCoreは世界中のプロチームで採用され、絶大な信用を頂いております。