A&F BOOKSから『ひらく⑥』 が出版されます。
【A&F BOOKSから『ひらく⑥』 が出版されます。】
2021年12月22日刊行予定の新刊『ひらく⑥』 が出版されます。
『ひらく⑥』2,420円(税込)
佐伯啓思監修
京都大学こころの未来研究センター
B5判変型 並製 296頁 2021年12月22日刊行
ISBN978-4-909355-28-7 C0095 ¥2200e
革新・成長・分配の三幅対を飾り、
幸福になる「神話」にとりつかれた現代人。
そこから解き放たれる視座を、「ひらく」は真摯に志向します。
最新刊 第❻号は、現代のために「日本近代」を再考!
すべての読書人のもとへ──充実の一冊です。
[巻頭言]
佐伯啓思
[ART]
小沢 剛 近代美術という虚構 解説 古田 亮
[特集]
日本近代の思想
[特集対談]
「近代」と「日本人」の情念
筒井清忠 佐伯啓思
[特集論考]
佐伯啓思 日本近代、ふたつのディレンマ
末木文美士 さまよえる霊魂 近代の中の来世と霊魂
新保祐司 河上徹太郎の主題による変奏曲
上野 誠 偉大なる対話者、鈴木大拙東洋的「一」と日本的霊性と
小倉紀蔵 併合植民地の近代日本思想 明治仏教と朝鮮の関係を事例として
先崎彰容 宗助はなぜ参禅したのか 日本近代における『門』
古田 亮 小杉放菴 近代の風に吹かれて
星山京子 平田国学 「和魂」と「異端」のパワー
西出勇志 祈りの中の深謀と熱誠 葦津珍彦をめぐる私的断想
澤村修治 翳 乃木希典論
[特別連載]
平川祐弘 日本近代の歴史思想 第㊀回 私的回想
[論考]
森 一郎 コロナ禍において見えてきたこと 革命論序説
亀山隆彦 真言密教における真理と言葉 空海『弁顕密二教論』の思想的意義
藤本龍児 オバマ以降の「黒人」問題 「建国の理念」とキリスト教
伊藤由希子 〈生臭い〉綿ごみ 向田邦子が描いた「霊長類ヒト科動物」
松原 始 カラスは今日もハードボイルド
長谷川三千子 道元を読む㊅ 発心の逆説
荒川洋治 書物のなかのローレライ
吉岡 洋 美学のアップデート その③ 機械仕掛けの芸術
清水 習 現代的主体性について
寺下滝郎 ロジャー・スクルートン追想
[書評]
石川敬史 『「ポスト・アメリカニズム」の世紀』 藤本龍児 著
[コラム]
芦澤泰偉 本好きへの装幀噺 西部邁の本の装幀33冊
赤津孝夫 縄文時代に思いを馳せる
監修 佐伯啓思 さえき・けいし
1949年奈良県生まれ。東京大学経済学部卒業。滋賀大学、京都大学大学院教授などを歴任。現在京都大学名誉教授、京都大学こころの未来研究センター特任教授。著書に『隠された思考』(サントリー学芸賞)『「アメリカニズム」の終焉』(東畑記念賞)『現代日本のリベラリズム』(読売論壇賞)『倫理としてのナショナリズム』『日本の愛国心』『大転換』『現代文明論講義』『反・幸福論』『経済学の犯罪』『西田幾多郎』『さらば、民主主義』『経済成長主義への訣別』『「脱」戦後のすすめ』など。近著に『「保守」のゆくえ』(中公新書ラクレ)『死と生』(新潮新書)『異論のススメ 正論のススメ』(A&F出版)『近代の虚妄 現代文明論序説』(東洋経済新報社)など。